こんにちは、足と靴の研究をしている理学療法士tajaxです。
今回は、日本人の99%がやっていない正しい靴の履き方についてお伝えしていきます。
全般的な足に良い靴の選び方について知りたい方は、
をご覧ください。
●この記事の信頼性
▶︎記事を書いている私は、運動の専門家である理学療法士(国家資格:6年目)であり、解剖学・運動学・生理学を基本とした知識・経験があります。
▶︎さらに足と靴の専門機関にて2年間学んできましたので、足・靴に対する知識は豊富です。実際の靴作りも行っていたので、構造的なこともお伝えできます。
●このブログをみて得られるメリット
①正しい靴の履き方が分かる。
②正しく靴を履く事の重要性が高い分かる
目次
・正しい靴の履き方とは
・日本人が正しく靴を履かない理由
・正しく靴を履く事のメリット
・最後に:靴のカカトは絶対踏んじゃダメ
・正しい靴の履き方とは
▶︎結論からお伝えしますと、上図のように履けばOKです。
靴を履く流れとしては、
・履き口を大きく開く
・カカトをトントンする
・前足部から靴紐を結ぶ(つま先を上げた状態で)
以上の3点です。めちゃくちゃ簡単ですね。
写真で表すと
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これだけです。
一番のポイントは、
カカトをトントンするところです。
なぜこれを行うかと言うと、カカト部分で足を固定しないと、足が靴の中で前後に動くためです。
たとえサイズが適切な靴であっても、足が前後に動いてしまうと、足の痛みが出る可能性もありますので、注意が必要です。
※正しい靴のサイズの選び方については、こちらをご覧下さい。
・日本人が正しく靴を履かない理由
▶︎日本人は欧米諸国と比較し、靴の履き方に対する関心は低いと言われています。
理由としては、
・靴の歴史がまだ浅い
・足と靴に対する教育が殆どされていない
・機能性<ファッション性を重視しているため、そもそも興味がない
・家では靴を履かないので、靴の脱ぎ履きがめんどう。
・正しく靴履く事のメリットがほとんど認知されていない。
これらが挙げられます。
今回の記事では、正しく靴を履く事のメリットについて、知って頂ければと思います。
・正しく靴を履く事のメリット
靴を正しく履くことで、
・足の痛みの減少
・バランス能力の向上(片脚で立てる時間の延長)
・歩行速度の向上
・自覚的な歩きやすさの改善
などが期待出来ます。
▶︎足の痛みについては、カカトで足部をしっかりホールドする事で、足指が前にいかなくなるので、足が靴に当たって痛みが出るということはほとんど無くなります。
▶︎もちろん足の痛みはその他の要因も多々あるため、改善されないものも当然あるかと思います。
しかし、足指が圧迫されることによる痛みが消失することは、歩くのが快適になる大きな要因になります。
▶︎バランス能力の向上、歩行速度の向上、自覚的な歩きやすさの改善については、研究からも結果が出ています。
参考文献
・要明ら:靴のフィッティングが片脚立位や歩行, 自覚的変化に及ぼす影響について
靴の医学30(2):19―22,2016.
▶︎靴の履き方を変えるだけで、運動機能が向上するのであれば、ぜひ行うべきですよね!
特にスポーツで結果を出したい時などは、ぜひ実践してみて下さい!
・最後に:靴のカカトは絶対踏んじゃダメ
▶︎絶対に靴のカカトは踏んではいけません。
靴には、形状を保持する役割として硬い芯材が含まれています。
これがあることで、足の変形を予防することも出来るのですが、カカトを踏むとすぐにこの芯材がダメになります。
⬆︎芯材がないと靴が形状を保てなくなるので、足の変形を助長する可能性があります。
▶︎カカトを踏むのが習慣化されている方は特に今後注意して下さい。
以上、これで記事を終了します。
最後までお読み頂きありがとうございました😊
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