大腿骨頭壊死は術前予測出来るか??(リハビリテーション、ブログ)症状

リハビリ

こんにちは!今回は、骨頭壊死が術前に予測できるものなのかどうか、ガイドラインを元に記述していきます!

個人的に大切だと思う部分をガイドラインよりピックアップしていますのでご了承下さい!

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●このブログをみて得られるメリット

・骨頭壊死の予測について、簡潔に情報収集出来る。

目次

・骨頭壊死とは?

・骨頭壊死の術前予測

 ▶︎MRI

    ▶︎骨シンチグラフィー

 ▶︎血管造影

 ▶︎術中所見

・まとめ

・骨頭壊死とは?

▶︎大腿骨頭壊死とは、なんらかの理由で大腿骨頭への血流が低下し、骨組織が壊死した状態のことをいいます。

壊死:からだの組織の一部分が生命をなくすこと。組織の局所的死。

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出典:日本整形外科学会

骨頭壊死の発生率は、

▶︎大腿骨頸部骨折で、

非転位型で4〜21%

転位型で46〜57%

▶︎大腿骨転子部骨折で、

0.3〜1.2%          程度です。

↑こうみると骨折後は結構な頻度で生じますね。

では、手術後に骨頭壊死が起こりやすいのか、術前に予測することは出来るのでしょうか?

ある程度予測ができていれば、患者さんの今後の身体状況を予後予測することが出来るので安心ですね!

ではガイドラインをみていきましょう!!

・MRIで術前予測できるか

▶︎まずは一般的に用いられやすいMRIです!

【Grade C】
術前造影MRIによって骨頭壊死の発生を予測できる可能性がある.

単純MRIで壊死発生予測が困難との低いレベルのエビデンスがある(EV level IV).

術前造影MRIで壊死発生予測が可能との低いレベルのエビデンスがある(EV level III-2, EV level IV).

受傷直後の15例にMRIを施行した.大腿骨頭のviabilityをMRIで判定することは困難であった(F1F05514, EV level IV).

造影MRIが骨頭血流評価に有用か否かを検討した.頚部骨折後の骨頭血流の予測に有用であった(F1F01747, EV level III-2).

14例に対し,術前の単純MRIで術後のLSCの有無を予測した.MRI正常12例中2例にLSCが発生した.術前単純MRIから術後LSCの予測は困難であった(F1J01227, EV level IV).

↑このような記述でした。どうやら、文献によって異なるみたいですね?

エビデンスレベルも低いので、かなり曖昧な結果になりました。

・骨シンチグラフィーで術前予測できるか

※骨シンチグラフィーとは

▶︎骨に集まる放射性薬剤を静脈投与した後、放射性薬剤の集積程度を特殊なカメラ(ガンマカメラ)で撮像することにより、骨の代謝状況(骨吸収と骨形成)を調べる検査。

では、ガイドラインの記載をみていきます↓

【Grade C】
術前の骨シンチグラフィーによって骨頭壊死の発生を予測できる可能性がある.

【Grade C】
術前の骨シンチグラフィーによって骨癒合不全を予測できる可能性がある.

骨シンチグラフィーで骨頭壊死の発生を予測できる可能性があるとする低いレベルのエビデンスがある(EV level IV).

骨シンチグラフィーで骨癒合不全を予測できる可能性があるとする低いレベルのエビデンスがある(EV level IV).

↑骨シンチグラフィーについても、「予測できる可能性がある」という曖昧な結果ですね。

・血管造影で術前予測できるか

【Grade C】
骨頭内静脈造影によって骨頭壊死の発生を予測できる可能性がある.

術前骨頭内静脈造影は壊死予測に有用との低いレベルのエビデンスがある(EV level III-2, EV level IV).

術前intraosseous phlebographyと骨内圧を124例に施行した.受傷時の骨頭内髄内血行が壊死の発生予測に有効であった(F1J00783, EV level III-2).

39例に術前,骨頭の経骨髄静脈造影を施行した.骨癒合,壊死の可能性が予測可能であった(F1J02382, EV level III-2).

↑血管造影についても、MRI・骨シンチグラフィーと同じく「予測できる可能性がある」とのことですね。

なんだか全て曖昧な感じですね!では、最後は術中所見で予測出来るのかみていきます↓

・術中所見で予測できるか

【Grade C】
術中,骨頭からの出血の有無により骨頭壊死の発生を予測できる可能性がある

骨頭からの出血の有無によって壊死発生の予測が可能であるとする低いレベルのエビデンスがある(EV level IV).

骨接合した64例の術中に,大腿骨頭に骨孔を作り,出血の有無と壊死の関係を調べた.評価はエックス線像で2年以上経過観察した.56例は出血し壊死はなく,8例は出血なく全例壊死を生じた(F1F02352, EV level IV).

↑術中所見についても、エビデンスレベルとしては低そうですね。

まとめ

▶︎結果的に、どの検査項目についても

「予測出来る可能性がある」

という記載となりました。

▶︎エビデンスレベルとしてはいずれも低い結果でしたが、事前に検査していたら介入前に確認は必要ですね!

▶︎特に術中所見についてはD rしか分からないことなので、記録が詳細に残っていたらしっかり確認していきましょう!!

今回はこれで終わります。最後までお読み頂きありがとうございました😊

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