こんにちは、足と靴について研究中の理学療法士tajaxです。
今回は、子ども靴 『ニューバランス996』 のレビューをしていきます!
全般的な足に良い靴の選び方について知りたい方は、
をご覧ください。
●この記事の信頼性
▶︎記事を書いている私は、運動の専門家である理学療法士(国家資格:7年目)であり、解剖学・運動学・生理学を基本とした知識を元に、『この靴は歩きやすいのか』『足の変形を助長しないのか』という視点で靴のレビューをしていきます。
▶︎さらに足と靴の専門機関にて2年間学んできましたので、足・靴に対する知識は豊富です。実際の靴作りも行っていたので、構造的なこともお伝えできます。
●目次
●ニューバランス996の簡単な特徴
●かんたんなレビュー結果
●各項目の詳細
・実際に歩きやすいの?
・立っているときにバランスがとりやすいか?
・足の変形を助長しないか?
▶︎前足部の変形
(外反母趾、内反小趾、開帳足)
▶︎後足部の変形
(扁平足、外反扁平足)
●まとめ
●ニューバランス996のかんたんな特徴
▶︎ニューバランスは、言わずと知れたスポーツメーカーですね!
▶︎もともと矯正靴を製造していたので、他社と比較しても『足に良い靴』というのを意識しているブランドです。
▶︎今回はその中でも、ニューバランス996という子供靴をご紹介していきます!
▶︎もともと人気の品番なので、カラーバリエーションもとても豊富です!
▶︎レビューをご覧頂いて、気になった方は是非チェックしてみて下さい!
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⇒参考価格:5940円
⇒サイズ:12〜16.5㎝(0.5㎝刻み)
靴&ファッション通販 ロコモール https://www.rakuten.co.jp/locondo/
⇒ではでは、実際にこの靴が『歩きやすいのか』『足の変形を助長しないのか』という視点でレビューしていきます!!
●かんたんなレビュー結果
▶︎さっそく結果を簡単にお伝えします!
●歩きやすさ :10/10
●前後の安定性 :8/10
●左右のふらつき :7/10
●足首の変形 :6/10
●足指の変形 :10/10
⇒ランク B+
【要点まとめ】
①歩きやすさ (10/10)
▶︎つま先やカカトのカーブも完璧です!
かなりスムーズに靴底が転がるので、前に進みやすいと思います。
②立っているときのバランス 前後(8/10)
側方(7/10)
▶︎靴底の強度は全く問題ありません。ただ、靴底がやや狭いので側方へのふらつきはありそう。
③指の変形のなりにくさ (10/10)
(外反母趾、内反小趾、開帳足)
▶︎指のスペースもしっかり確保されていて、履き口も調節しやすいので、指の変形にはなりにくい。
④足首の変形のなりにくさ (6/10)
(扁平足、外反扁平足)
▶︎靴底のウエストが細いので、土踏まずが内側に倒れて変形する可能性あり。
↑以上のような結果になりました!!
※各項目の採点基準については下記参照下さい↓
●歩きやすい靴の基準はこちら↓
●前後の安定性についての基準はこちら↓
●左右にふらつきにくい靴の基準はこちら↓
●足首の変形になりにくい靴の基準はこちら→http://tajax.hatenablog.com/entry/2020/05/10/192615
●足指の変形になりにくい靴の基準はこちら↓
さらにレビュー詳細を見たい方は、下記参照ください!!
・歩きやすさ
▶︎歩きやすさをみるときは、以下のポイントを確認しながらチェックします。
・つま先がしっかり反り上がっているか
・前足部は転がるのか
・靴の強度はしっかりあるか
↑これらの点をチェックしていきます。
今回のシューズは、
↑つま先も適度に反り上がっており、前足部の転がりも良好でしたので、前に進む力はあるかと思います。
靴の強度については、下図のように手で靴を捻ってみて硬さを確認します。
↑このように、簡単に手で捻れてしまう靴は、強度が足りません。
強度が不足し、柔らか過ぎると↓のように左右にふらつきやすくなるので、あまり良くありません。
今回のシューズは、
↑強めに捻っても、全く変形しませんでした!
これらの結果から、歩きやすさは10点満点に
しました!
・立っている時のバランスはどうか?
▶︎次は、立っている時のバランスについてです。
立つ時のバランスについて確認するときは、
・靴底の硬さは適切か
・アッパー(革)部分は適切な強度があるか
・付け根からカカトにかけて靴底が真っ直ぐか
という点に注意します。
▶︎靴底の硬さについては、先ほどもお伝えしたように、しっかりした硬さがあるので問題ありません。
▶︎また、アッパー部分の強度については、実際に触って確認します。
↑靴の作る際には、靴の形を保つために上図に挙げた3つの部分に芯材を内部に入れます。
↑この靴についても、しっかり内部に芯材が入っていました!
革の強度についても、特に問題無さそうです。
▶︎次は、付け根部分からカカトにかけて靴底が真っ直ぐなのか、確認していきます。
↑付け根からカカトにかけても、しっかり真っ直ぐになっています。
人は本来、立っているときに
・親指の付け根(25%)
・小指の付け根(25%)
・カカト部分(50%)
↑この3点で体重を支えることになりますので、これらが接地する部分は平坦である必要性があります。
今回の靴は上記の部分がしっかり真っ直ぐになっているので、前後へのふらつきは少なそうですね!
左右へのふらつきについては、1点だけ悪い箇所がありました。
↑この靴を後ろから見た状態です。
▶︎実際に足が入る部分よりも、靴底が狭いのが分かりますでしょうか?
▶︎この状態だと、足が左右に動いた時に靴底でサポートされないので、左右動揺が強くなります。
そのため、側方へのふらつきについては7/10にしました。
・足の変形を助長しないか。
これについては、親御さんが1番気になる点だと思います。
一般的によくみられる足の変形は、
外反母趾
内反小趾
開帳足
扁平足
外反扁平足
この5つが挙げられます。
細かい説明については、それぞれ別記事をご覧頂ければと思いますが、
大きく分けると
①前足部の変形(付け根からつま先まで)
・外反母趾
・内反小趾
・開帳足
②後足部の変形(足関節)
・扁平足
・外反扁平足
に分けられます。
まず①前足部の変形については、中敷きを見て確認します。
↑付け根部分がしっかり幅があって、なおかつ先端に指が全て収まれば、外反母趾・内反小趾・開帳足にはなりにくくなります。
↑今回の靴は、つま先の形状についても収まりの良いデザインになっていますので、特に問題はないかなと思います。
履き口についても、マジックテープ式なので調節はしっかり出来るデザインです。
↑そのため、足が前後に移動して指を圧迫する可能性も少なそうでした。(10/10)
②の後足部の変形については、
・靴の強度
・アッパー(革部分)に芯材があるか
・靴底のウエストラインが細すぎないか
↑これらの点をチェックします。
・靴の強度については、立っているときのバランスのところでもお伝えしましたが、靴底が柔らか過ぎると、足の変形も助長してしまいます。
どういうことか、簡単にお伝えすると
↑これは、足の関節が内側に変形していることを意味するのですが、靴底が柔らか過ぎると体重を支えるカカトと付け根(母指球)が沈み込んでしまうので、結果的にに足が傾きやすくなってしまいます。
そのため靴底が柔らか過ぎる=足が変形しやすいと言っても過言ではないでしょう。
・また、アッパー(革部分)に芯材があるということも、大きなポイントになります。
▶︎前述したように、今回の靴は革もしっかり芯材が入っているので、問題ありません。
・最後に、靴底のウエストラインの幅について確認します。
本来、このウエストについては、土踏まず部分は足が地面につかないからという理由で、ほそめに設定している靴がそもそも多いのですが、すべての人に適切なデザインではありません。
例えば、扁平足・外反扁平足の方は土踏まずが立位・歩行時に床についてしまうので、ウエストの細いデザインにしてしまえば、靴底での支えがなくなるので変形を助長してしまいます。
この靴では、
↑ウエストラインもだいぶ細めでした。
ニューバランスの靴はこのようなデザインが多いので、足首の変形については注意が必要な場合が多いです。
※↑内側の支えがないので、足が傾きやすくなります。
・足の変形のしやすさ(後足部)についてまとめると、
▶︎靴底・革部分の強度はしっかりしているものの、ウエストラインが細いので扁平足・外反扁平足には注意が必要です。(6/10)
・まとめ
▶︎歩きやすさや指の変形については全く問題なさそうなので、さすがニューバランスという感じでした!
▶︎ただ、靴底のウエストラインが細いので、扁平足や外反扁平足のお子さんは要注意かなと思います。
▶︎基本的にはかなり良い靴だと思いますので、是非チェックしてみて下さい!
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⇒参考価格:5940円
⇒サイズ:12〜16.5㎝(0.5㎝刻み)
靴&ファッション通販 ロコモール https://www.rakuten.co.jp/locondo/
●靴のレビューサイト【靴ログ】はこちら↓
以上で終わります。最後までお読みいただきありがとうございました😊
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