こんにちは!今回は、広背筋について、理学療法士向けに『リハビリでどんなときに使用するのか?』という視点で記載していきます!
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○管理人プロフィール
▶足と靴専門の理学療法士。理学療法士になる前に、足と靴の専門学校にて2年間学んできましたので、足・靴に対する知識は比較的豊富です。
▶実際の靴作りも行っていたので、構造的なこともお伝え出来ます。(ニーズがあるのかは不明)
目次
・広背筋の解剖
・広背筋の役割
・リハビリではどんなときに使用するのか?
・広背筋のトレーニング方法
・まとめ
・広背筋の解剖
▶まずは、広背筋がどのようについているのかみていきましょう!
起始:胸椎6番目~骨盤後面、肩甲骨下端、下部肋骨
停止:上腕骨の前側
↑写真にあるように、背中の広範囲を覆い尽くすように存在しています!
▶背部の複数の部位から起始して、停止部で上下の 筋線維が反転して付着しているのがポイントですね!
・広背筋の役割
▶では、次は広背筋の役割についてです。
・肩関節伸展・内転・内旋・水平内転
・下方へのプッシュアップ
・肩甲骨の下制(上腕骨を介して)
・体幹の伸展・回旋・側屈
・骨盤の挙上
・呼吸補助(呼気、咳嗽筋)
特に、広背筋の上部繊維は肩の運動に関与し、下繊維は体幹の運動に関与するといわれています。
※広背筋は肩外転、挙上位で一番筋が働きます。
★ちなみに、広背筋が主動作筋である肩伸展に関与する筋は以下のとおりです⇩
肩伸展の筋
主動作筋→広背筋、三角筋後部繊維
補助動筋→上腕三頭筋長頭、大円筋
・どんなときに使用するのか?
⇩今回は、リハビリ時に注目したほうが良いポイントについて個人的に抜粋したものを記載します!
①座位での立ち直り反応(側屈)
→立ち直り反応が正常であれば、座位で側方に重心を移動させると反対側の体幹が側屈します。(右側に重心を移動させると、左側の体幹が側屈)
→体幹を側屈させる際に、広背筋の下部繊維が働きます。
②立ち上がり時の上腕での引き付け
→下肢の筋力が不足していると、手すりなどを把持して立ち上がり動作を行います。
→前方にある手すりを引っ張るようにして立ち上がる際に、広背筋が働きます。
③下方へのプッシュアップ(いざり動作)
→ベッドから起き上がった後、両手でベッドを押しながら臀部を移動させる場面があるかと思います。(いざり動作)
→その際に広背筋(特に下部繊維)が働いて、下方へのプッシュアップを行います。
④立位姿勢の保持(体幹伸展)
→広背筋が両側で働く際には、体幹の伸展が生じます。
→高齢になると円背姿勢になる患者さんがほとんどなので、体幹の伸展は重要ですね!
※文献により異なりますが、広背筋を姿勢を保持するための抗重力筋としてカテゴライズしているものもあります。
⑤歩行時
○骨盤の挙上
→歩行の遊脚期に、骨盤を挙上する場面で広背筋の下部繊維が働きます。
○体幹の前方への制動
→歩行初期(IC-LR)にかけて、大殿筋や脊柱起立筋とともに体幹の前方への制動のために働きます。
○体幹の回旋
→歩行時の体幹回旋時に、片側の広背筋が働きます。
○上肢の振り
→腕を後方に振る際に、広背筋が働きます。
→ただし、円背姿勢の方などはそもそも腕が振れていない人もたくさんいるので、活動の程度については個人差が大きいと思います。
まとめ
以上、今回は広背筋の働きについて、主に臨床からの視点で記載しました。
理学療法士はどうしても下肢へのアプローチがメインになりやすいので、広背筋に対して介入する場面はめちゃめちゃ多くはないと思います。
ただ、今回のようにまとめてみると、結構臨床で活かせることが結構ありそうなので、私自身もこれから注目していきたいと思います!!
今回はこれで終わります。最後までお読み頂きありがとうございました。
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