【テニス】靴の選び方5選〜パフォーマンス向上〜

テニス

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こんにちは、足と靴を専門的に研究中の理学療法士tajaxです。

今回は、パフォーマンスを向上させるテニスシューズの選び方についてお伝えしていきます。

全般的な足に良い靴の選び方について知りたい方は、

靴が柔らか過ぎると足が変形する⁉︎【足に良い靴のチェックポイント⑩】 - 足と靴のお悩みブログ
こんにちは、tajaxです。 今回は、なぜ、靴が柔らか過ぎると足に悪いのか?という点をお伝えしていきます。 足に良い靴のチェックポイントの1つとして、 ”靴が簡単に捻れないか〟という部分を別の記事でも挙げています。 チェック方法は簡単です。 靴を下図のように手で捻ってみて下さい。 ⬆︎このように簡単に捻れてしまう靴は、...

をご覧ください。

●この記事の信頼性

▶︎記事を書いている私は、運動の専門家である理学療法士(国家資格:6年目)であり、解剖学・運動学・生理学を基本とした知識・経験があります。

▶︎さらに足と靴の専門機関にて2年間学んできましたので、足・靴に対する知識は豊富です。実際の靴作りも行っていたので、構造的なこともお伝えできます。

※ちなみにテニス経験者でもあります。

●このブログをみて得られるメリット

①運動機能を上げる靴の選び方がわかる

②ケガの予防にもつながる靴選びが出来る

目次

・テニスに要求される動き

●側方ステップ

●前後ステップ

●軸足での回旋

●つま先立ち(スプリットステップ)

●ジャンプ(サーブ、スマッシュ等)

・サーフェイスごとに靴のチェックポイントも違う?▶︎同じです。

・テニスシューズの選び方

①サイドラインがフレア

②ウエイトラインが細すぎない

③カカトが高すぎない

④つま先はオブリークトゥ

⑤付け根部分がしっかり曲がる

・テニスに要求される動きについて

●側方ステップ

▶︎テニスで側方ステップが行われるのは、ストローク時や側方のボールを追うときです。陸上の100m走などであれば、側方への移動を必要としませんが、テニスは高頻度で側方ステップ・クロスステップを行います。

⇒そのため、側方ステップがスムーズに行える靴を選ぶ必要があります。

●前後ステップ

⇒前方へのアプローチ、ボレーに行く際などは、前方へのステップ動作を行う必要があります。後方についても、ロブが飛んできたとき等にステップします。しかし、後方へ移動するときは、後方ステップは行わず、サイドステップやボールの方向を向いての走行(前方)を行います。

⇒後方へ移動する場合、テニスでは側方と同じくサイドステップをすることも多いです。そのため、テニスにおいてサイドステップはとても重要な動きであるといえます。

●軸足での回旋

⇒主にストロークの最中に、軸足での回旋が必要になります。軸足で回旋するためには、足部が地面にしっかり固定されている必要があります。

●つま先立ち(スプリットステップ)

⇒実は、テニスではつま先立ちする場面が多いです。特に、レシーブの際に、相手のサーブに追いつくためにスプリットステップをし、半歩分を稼ぐといったことをします。スプリットステップをする間はあくまでつま先立ちなので、つま先立ちがしっかりできる必要があります。

・サーフェイスごとに靴のチェックポイントも違う?▶︎同じです。

⇒サーフェイスとは、コートの地面の種類になります。

・ハードコート:樹脂

・オムニコート:人工芝

・クレーコート:土

・カーペットコート

この4種類があります。

⇒テニスシューズの種類としては、オールコートタイプとオムニ・クレーコートタイプ

の2種類があります。

オールコートはハードコート、カーペットコート

オムニ・クレーコートはオムニ、クレーコート

それぞれ役割が異なります。

※オールコートはすべてのコートに使用可能ですが、オムニ・クレーコートでは靴底がすべりやすくなる可能性があります。そのため、コートによって靴を使い分けて頂けるのが一番かと思います。

⇒下記に記載するシューズの選びかたは、基本的にオールコート用、オムニ・クレーコート用いずれでも適応されますので、安心してご覧ください。

・テニスシューズの選び方

①サイドラインがフレア

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⇒上図のように、サイド(特に外側)については幅広くフレア(ななめ)になっている方が良いです。なぜなら、テニスにおけるサイドステップの制動にかかわるためです。

②ウエイトラインが細すぎない

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⇒図のように、ウエストラインが細すぎる靴は、サイドステップを阻害します。

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↑上図のように、偏平足などの変形があると、ちょうどウエストラインの部分(土踏まず)が落ち込みます。

ウエストラインが細すぎると、土踏まずの落ち込みを支えきれないため、靴を履いていても変形が増悪してしまいます。

⇒変形が強くなると、サイドステップ・前方へのステップなどの際でも大きな阻害因子になりますので、注意が必要です。

ウエストラインが細いことでサイドステップを阻害します。

③カカトが高すぎない

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⇒カカト部分が高すぎると、テニスにおける構えのときに膝が前方に出やすくなるため、あまりお勧めしません。

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⬆︎膝が前方にくると、運動を制動するといわれるブレーキ筋(大腿四頭筋)が優位に働くため、ボールがきた際の初動に遅れが出ます。

また、膝の負担が強くなることで膝痛・膝の障害を起こしやすいので、注意が必要です。

④つま先はオブリークトゥ

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↑このつま先デザインの利点としては、どのつま先のタイプでも、指を圧迫しないように足指がFreeになる点です。

⇒足指がFreeの方が指がしっかりつかえられるようになるので、せっかくなのでオブリークトゥを選んでみてください。

⑤付け根部分がしっかり曲がる

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⇒これも注目して買われるかたは少ないかと思いますが、つけ根がしっかり曲がるのはテニスシューズとしては必要な要素です。

⇒付け根がしっかり曲がるということは、スプリットステップ等でつま先立ちになるときに、スムーズに靴が曲がるということです。

⇒サイズは合っていても、つけ根部分の革が固すぎるとスムーズに靴が曲がりませんので、要注意です。

以上、テニスシューズの選び方について記載しました。

テニスのパフォーマンス向上・障害予防に少しでも貢献できたら幸いです。

最後までお読み頂きありがとうございました

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