こんにちは、足と靴について研究中の理学療法士tajaxです。
今回は、子供靴を選ぶときに、『子供の意見を聞かない方が良い理由』について、お伝えしていきます。
全般的な足に良い靴の選び方について知りたい方は、
をご覧ください。
●この記事の信頼性
▶︎記事を書いている私は、運動の専門家である理学療法士(国家資格:7年目)であり、解剖学・運動学・生理学を基本とした知識があります。
▶︎さらに足と靴の専門機関にて2年間学んできましたので、足・靴に対する知識は豊富です。実際の靴作りも行っていたので、構造的なこともお伝えできます。
●このブログをみて得られるメリット
①子供靴を選ぶ際の注意点が分かる。
②子供の足についての理解が深まる。
目次
・子供靴は何を基準に選んでいますか?
・子供の意見を聞かない方が良い理由
・子供靴選びの適切な流れ
・子供靴は何を基準に選んでいますか?
▶︎皆さんは子供靴を選ぶとき、なにを基準に選んでいますか?
①子供に履いてもらって、決めてもらう
②メーカーのサイズ表記のみで判断する
③親の独断で購入する
などなど、いろんな方法があると思います。
この中で、実は
①と②はあまり良くありません。
②については、メーカーによってサイズ表記が若干異なりますので良くないことは想像しやすいかと思います。
ですが、①の『子供に履いてもらって判断する』がなぜダメなのでしょうか?
・子供の意見を聞かない方が良い理由
▶︎これについては、大人の足との違いが関係しています。
大人の足との違いを大雑把に挙げると、
・足の骨がまだ完成していない(軟骨)
・脂肪が多くて、柔らかい
・神経系が未発達
などがあります。
▶︎子供の足の骨は、まだ骨化していない(硬くなっていない)ので下図のようにレントゲンでは写りません。
また実際に触ってみると分かると思いますが、大人と比べて脂肪多く、とても柔らかいです。
そのように子供の足は柔らかく柔軟性があるため、靴の形に足が合いやすいのです。
足に合いやすいということだけ聞くと、何だか良い事のように思いますが、実はそうではありません。
靴に足が合わせやすいと、例えば下図のように足が靴に圧迫されると、指が変形しやすいということです。
大人だと、これだけ圧迫されていたら違和感や痛みを感じるので、歩くのを控えるなどして対処します。
しかし、子供は神経系が未発達なので、
『痛い』『熱い』『寒い』『圧迫されている』などの感覚が大人よりも少ないです。
なので、子供は靴が足に合っていなくても、何とか履けてしまう(笑)ということです。
また、もともとサイズのキツい靴や、靴底がフニャフニャの靴を履いていた子供は、いわゆるしっかりした足に良い靴を履くと、初めは違和感を感じる子もいると思います。
そのようなこともありますので、子供の意見はそんなに参考にしない方が無難かと思います。
・子供靴選びの適切な流れ
とは言え、子供の意見を全く無視して購入してしまうと、買っても履いてくれない可能性があります。笑
なので、私がオススメするのは、
①まず、親御さんが足に良い靴を何点かピックアップする。(このサイトで言うと、レビュー結果がB以上のものが良いと思います)
②その中で、デザイン等で子供に気に入ったものを選んでもらう。
③店頭などで実際に履いてみて、良かったら購入する。
(通販で購入する場合は、サイズ交換あり・返品ありの通販サイトのリンクも貼っていますので参照下さい。)
↑このような流れが1番良いかと思います。
これだと足に良い靴を選べて、尚且つ子供にも選択肢をしっかり与えられるので、より良い靴選びが出来ると思います。
★子供靴のレビューサイトはこちら↓
ぜひぜひ実践してみて下さい!
★日本とドイツの靴事情についてはこちら↓
▶︎http://tajax.hatenablog.com/entry/2020/05/10/192534
★子供の足の変形を簡単にチェックする方法はこちら→http://tajax.hatenablog.com/entry/2020/05/10/192743
以上で終わります。
最後までお読み頂きありがとうございました😁
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