こんにちは、足と靴について研究中の理学療法士tajaxです。
今回は、必ず病院に行った方が良い子供の足の変形について、比較的頻度の多いものを5つお伝えしたいと思います。
もし、これらの変形に子供がなっていたら大変なので、自分の子供の足と照らし合わさながらご覧ください!!
全般的な足に良い靴の選び方について知りたい方は、
をご覧ください。
●この記事の信頼性
▶︎記事を書いている私は、運動の専門家である理学療法士(国家資格:7年目)であり、解剖学・運動学・生理学を基本とした知識があります。
▶︎さらに足と靴の専門機関にて2年間学んできましたので、足・靴に対する知識は豊富です。実際の靴作りも行っていたので、構造的なこともお伝えできます。
●このブログをみて得られるメリット
①正常な変形との違いが分かる。
②病院に行くべき足の変形について理解できる。
目次
・子供の足は正常でも変形している!!
・明らかに異常な足の変形
①先天性内反足
②先天性垂直距骨
・気になるときは無理せず病院へ!
・子供の足は、正常でも変形している!!
⇒子供の足は、大人と違ってある程度の変形が存在します。
例えば、生まれたときは0脚で、必ず扁平足です。
そして3歳頃になると、X脚という状態になり、そこから徐々に大人の足に似た形になっていきます。
これらは子どもの成長過程の中で当たり前なもので、成長に伴って徐々に大人の足に近づいていきます。
※子どもの足の成長過程について、詳しくはこちらをご覧ください↓
しかし、これらとは違い明らかに正常とは異なった変形をお持ちのお子さんもおられます。
この記事では、正常の成長過程ではまず起こらない足の変形についてご紹介していきます。
・明らかに異常な足の変形
【先天性内反足】
⇒生まれたときから足が内側を向いている変形です。発生頻度は0.1%で、男児に多いのが特徴的です。1000人に1人なので、少ない数字ではないですね!
⇒この変形になると、装具を装着して変形の矯正をしたり、整形靴という特殊な靴を履かなければならなくなることが多いです。
場合によっては手術も必要になります。
【先天性垂直距骨】
⇒足の関節が脱臼し、足裏が丸くなる変形です。発生頻度は明らかではありませんが、男児に多いです。
⇒装具での治療方法もありますが、手術をして矯正することが多いです。
【先天性外反踵足】
⇒足背が下腿の前に付くようになる変形です。発生頻度は1000人に1人で、若い母親と第一子に多く発生するといわれています。
⇒初妊婦の腹筋の圧迫や緊張の強い子宮壁が関係していると言われています。
⇒比較的予後は良好で、徒手的療法やギプス固定などで軽快することが多いです。
【強剛母趾】
⇒親指の付け根が硬くなる変形です。親指の付け根が動かしづらくなるため、それによって歩いている時などに痛みを感じます。
親指の付け根だけ曲げにくくなったら、この変形を疑います。
⇒10代のスポーツをしている子供に生じることが多いです。
⇒ステロイドなどでの薬物療法や、インソールなどの工夫で除痛を図ることもあります。
→場合によっては手術も行います。
【モートン病】
⇒足先の神経が圧迫され、しびれや痛みを感じる状態です。
▶︎この病気は子供に限ったことではありませんが、神経が障害されるので長期間に及ぶと治らなくなるので注意が必要です。
⇒足のアーチが低下することでなることも多く、インソールなどでのサポートにより軽快する例が多いです。
・気になるときは無理せず病院へ!
⇒今回の記事では、正常とは明らかに異常な変形についてお伝えしていきました。
これくらいの変形になると、検診等でお医者さんが発見してくれると思いますが、 程度の軽いものではスルーされる可能性はあります。
そのため、お子さんの足がどのような状態にあるのか確認し、不安であれば病院で聞いてみてください。
これらの先天性の変形については、早期の介入が予後としても良好なので、早めに相談してみてください。
★誰でもなりやすい足の変形についてはこちら→http://tajax.hatenablog.com/entry/2019/09/12/225041
★足指を鍛えるトレーニングについてはこちら→http://tajax.hatenablog.com/entry/2020/05/10/192552
★足首の変形になりやすい靴の特徴はこちら↓
以上で終わります。最後までお読み頂きありがとうございました😁
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